タイトル: Hero Siege
開発元: Elias Viglione , Jussi Kukkonen
パブリッシャー: Panic Art Studios
リリース日: 2014年1月29日
SeasonIII とあるようにこれまで数々のアップデートにより、バランスから何やらまでまるで別ゲーのようにいじくりまわされたらしい。というわけで今回は SeasonIII になってから遊び倒した人のプレイ感などをお届けする。
なお、「今後のアップデートで日本語が追加される」ことが決まっており、まず中国語が追加された(2017/09/29)。そして今後韓国語と日本語を追加する予定であるらしい。発売後数年経っているのに、いまだにアップデートに真剣なところは評価されるべき。
ゲーム内容
マップチップがステージによって固定されているものの、ダンジョンに潜入するたびに配置やアイテムなどが異なるローグライクな要素がある 2D ハック&スラッシュタイプのゲーム。ありていに言えば「多少バランスが取れたOverture」という感じか。バランスが取れているとは言い難いところも多々あるのだが、ゲームとして破たんしているほどでもない。敵との戦闘に関していえば、正面から殴り合ってなんとかなる程度なので、むしろ良好ともいえる。
ステージは敵を一定数倒すと画面上部のボスゲージが溜まり、満タンになると初期位置にある魔法陣からボスが召喚される。倒すとアイテムを得られ、次のエリアに進める。死んでしまうと死因が表示され、町に戻る。戻る際にはハードコアでなければアイテムなどはそのままだが、画面下部に表示されている鍵2種と、能力アップなどの能力を持つ Relic を全て失うので、できるだけ死なない方が望ましいが、どうせすぐ死ぬのであまり気にしてはいけない。ボスを倒すために下積みをしているのなら回避すべきだが、稼ぎタイムならそうでもなくてよい。というくらい開き直った死にっぷりなので、空いた時間にサクサク遊べるともいえる。
ステージは5エリアに分かれたステージが4つ、5エリア目にはボスが待ち受けており、ボスを倒すことで次のステージが解放される。難易度設定も可能で、一度クリアして開放したステージであれば、難易度を変えても遊ぶことができる。つまり、ノーマルで解放したステージに最高難易度でいきなり突っ込むことも可能ではある。というのはジョークの域だが、上の難易度のステージ1エリア1で強いアイテムを稼いで帰ってくるというテクニックもあるので、今の自分の能力ならどこまで通用するかという楽しみ方と合わせて難易度弄りは面白い。
ステータスは4種類。レベルアップで2ポイント貰えるが最終的に装備で+4000とかそんなレベルになってくるので意味を成さない。序盤でHPがちょっと欲しいとかそんなレベルでしかない。スキルポイントも同様で、開放時にポイントを振っておけば装備品でどうにかなる雑仕様。装備品のレアリティでこのステータスやスキルの上昇箇所(数値ではない)が変わってくるため、高レアリティのアイテムをいかに拾うかがカギになる。
このスキルにはStrength等を高めると性能がアップするシナジー効果がある。これを意識していかないと高難易度ではマジに減ってくれないほど硬い。そういう意味でも守りを固めるだけ、HPを高めるだけでもダメということが伺える。
バランスが雑
もうこの手のゲームでバランスとか問うても仕方がない気もするが、例にもれず雑。まず上記のステータス関連の問題点。Legendary 装備(オレンジ)や Mythic 装備(紫)以上でないとほぼ使用に堪えない。黄色の Rare 装備までならエンチャント効果に応じて使い道は出てくるものの、複数ステータスが上がらないものがほとんどなので、黄色以上のものを厳選しないと使い道さえない。どうしても埋まらないときに使う程度か。その下は Superior (青) と normal (白) しかないが。ちなみに武器は Mythic 以上になるとそのレベル帯のアイテムで文字通り桁が1つ以上違うので、装備する価値が無い。逆に手に入ってしまえば他の武器を厳選しなくていいという投げやりさ。
Legendary等はボスを倒したりした際に出やすいという感じはあるが、Rareクラスなら厳選は簡単。待ちにある箱を壊しまくればいい。身も蓋もないが、装備可能レベルの範囲内で難易度を上げて、町で壊し続けるというこういう作業で強くなるのだから仕方ない。
敵の攻撃は適正レベルであれば基本的には怖くはない。ただし凍らされたりスタン状態にさせられたりするとボコボコにされて終わる。このあたりはレア度の高い武器に付属している HP や mana 回復効果によるところが大きく、よほどでないと殴り合いで回復していくほどの数値。倒すと炸裂して8方向に球をまき散らす敵の爆心地にいたり、毒をまき散らす敵の毒を踏み続けたり、青いビームに当たり続けたりすると本当に一瞬で死ぬ。あとその辺にあるトラップに嵌ると割合で持っていかれるので、2連続で踏むと死ぬ。その上で凍ったりすると言わずもがな。これは高難易度だろうが低難易度だろうがお構いなしにこの仕様なので、基本的には死ぬときは配置物で死ぬ。
あとはネタバレも含むが、ボスの攻撃も大半がこの即死級のダメージを放り込んでくるので、食らった時点で死ぬ。ボスごとに特殊な攻撃があるので、いかに攻撃を叩き込むかというより避けるかに重点を置かないと攻略は難しい。正攻法で戦っている感が少ないだけに物足りない点である。
結論というか感想としては割と面白いゲームなので 2D の MMO を遊んでいるような感覚で楽しめる。ハクスラ要素も十分楽しめるので、軽めのゲームとしてさくっと遊べるものを探している人にはお勧め。セールで9割引きとかになったりするので、DLC なしで単品だけを買うと100円もしないので、お財布にも優しい。日本語追加もどんなものになるかはわからないがおすすめポイントが増えることに変わりない。
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