タイトル: Dungeon Warfare
開発元: Valsar
パブリッシャー: Valsar
リリース日: 2015年11月5日
来週 (2018/6/29) 2が出るタワーディフェンスゲーム。公式に日本語対応しているので煩わしいものの導入は必要なし。
システム
攻撃トラップ・移動制限トラップなどを駆使して敵の進行を防ぎ、本拠地を最後まで防ぎきったらステージクリアというシンプルなタワーディフェンス。各種トラップを組み合わせて普通以上の物量で迫ってくる冒険者たちを徹底的に叩きのめしてやろう。普通にダメージで削り殺す以外にも、ハープーンやプッシュトラップなどで穴や溶岩に押し出し、そのまま即死させるような防衛も可能。地形利用は即死スポット以外にも、トロッコで足止め・ひき殺しや、1回きりだが大岩を転がして1列に大ダメージを与えるなどの攻撃手段を用意している。
ゲーム的にはどちらかと言うとある程度の解法が設定されており、マップごとにこういう配置ならクリアが容易いという感覚が分かりやすくなっている。逆にその手法と異なるパターンで攻めると、比較的厳しく高得点を取りにくい感じの進行になりがちでもある。
マップの形や仕組み、表示される敵の進行方向、敵のユニット数と言ったところを把握し、その敵に合った対処法を考えていくことでクリアするパズル要素が高めなタイプのタワーディフェンスと言えるかもしれない。
特徴的な敵・トラップ
とにかく物量で押してくるパターンも多いが、単体の敵そのものが厄介な場合もちらほらある。騎士などは押し出す系のトラップによく耐えるが、1マスは押し出すことができるため、穴や溶岩に落とすこともできるといえばできる。そのほかの一般的な雑魚へのトラップを当て続けることで体力を削って倒すこともできる。とにかく罠が当たりさえすればなんとかなるのだ。
ただ、罠の少ない序盤に出てくる冒険家や、中盤以降まとまって出現してくる怪盗などは、罠のクールタイムの隙間をぬって突撃してくる。つまりダメージを与えられないことが多々あるので、これらの敵に対する対処法を専用に考えなければならないのである。デーモン召喚等の足止めキャラを用いても、その横をすり抜けたりするので、ノーダメージクリアを目指すときには1点も漏らさぬような組み合わせを作らなくてはいけない。
例えば前後に長い通路で、長期間罠の効果範囲に入ってもらうように誘導すると、敵が離脱する前に攻撃を当てることが可能。
または、さらに速い騎馬兵にも対応ができるが、多少横に移動してもロックオンしてくれるハープーンを利用して削る、もしくは引っ張って落とすというやり方。この騎馬兵はあまりに早すぎて、スパイクトラップなどを利用しても発動まで留まってくれないため、罠が空振るという最悪な奴である。そんな騎馬兵も上に乗っている兵士の体力が低く、ハープーンで仕留めることができる。という各種トラップ・ユニットの特徴や対処法を知りつくすことが確実なクリアへ繋がっていく。
爽快感の高い音楽・効果音
タワーディフェンスはどうしても多数の敵をぷちぷちと倒していくものが多いので、作業感が強く、ゲームとしてダレてくることが多い。しかしこのゲームでは効果音やエフェクトに力を入れていて、敵ユニットを倒していくだけでも十分に楽しめる。
ダメージ系トラップのビシィドスゥという音がメインになるものの、敵が出現時に士気を高めているのかワァーワァーという中世戦争物っぽい雄叫びをあげていたり、穴に突き落とすとオアァー!と叫び声が響き渡る。またそういうものを利用するステージではその頻度が上がるので常時悲鳴が上がっていて、してやったり感を強調してくれる。トロッコもゴスゴスと音を立ててくれたり、爆弾トロッコの爆発音が響き渡ったりと、画面を見ていなくても戦闘の激しさをイメージできるほど。音楽もノリがよく、効果音との相乗効果もあって素晴らしい仕上がり。クリア時のスコア表示の音楽でジェムが3個入る瞬間は癖になるので、次はパーフェクトにクリアしたいと思わせてくれる。
この手のゲームによくある制限を設けて経験値倍率を高めるシステムもあり、周回要素やリプレイ性を高めることはもちろん、逆に難易度を下げる(ライフを上限まで上げて始められる)設定もある。クリアできない場合でも稼いで強化して、ステージの難易度を下げて、という具合にクリアまで持っていくためのサポートも充実しているので、苦手な人でもお勧め。
マップエディタも付属していて、ワークショップからマップをダウンロードして楽しむこともできるようなので、ボリューム自体はそれなりに多いうえに無尽蔵で増やせる。長く楽しみたい人にもおすすめのコスパの良いゲーム。
コメント