タイトル: Alien Shooter 2 Conscription
開発元: Sigma Team Inc.
パブリッシャー: Sigma Team Inc.
フランチャイズ: Alien Shooter
リリース日: 2012年5月18日
開発元: Sigma Team Inc.
パブリッシャー: Sigma Team Inc.
フランチャイズ: Alien Shooter
リリース日: 2012年5月18日
導入から
施設でなんか起こったらしいのでなんかエイリアンが大量発生したらしいぞ→軍隊でなんとかしろぉ!という安易な導入から街の様子を見に行くというありがち導入。この時点でストーリーに意味などないと言っても過言ではない。
ちなみに開始地点にショットガンが箱に入っているので、これを拾わないとインポッシブル難易度は突破できないぞ。忘れてて弾切れでパンチ!という羽目になるのでとてもじゃないが1面すらクリアできない。あってもなかなかシビアなのでシークレット探し、弾薬の節約は序盤においてはかなりの比重を占める。とにかく弾を拾っていくこと、マップ内にある赤十字のマークの壁掛けでは回復が可能なので、見逃さずできるときはチェックしていこう。
豊富なインベントリと成長要素
まず武器として持てるものは5種類。 ピストル・マシンガン系・ショットガン系・ランチャー系・化学兵器という感じの分類がなされており、各種武器の性能が異なるので、同じジャンルでも使い分けなどを行ってもいいし、俺はデザートイーグルとマシンガンでいかにもなプレーをするぞという人もいてもいい。ただ武器によって本当に強い弱いがはっきりしているので、付け替えができるという面にあまり意味を感じられない。今買えるもので最高の値段の物を買えばなんとかなるだろう。使えないものでも売却すればいいし、それによって大きく威力の上がるものに付け替えることも狙えるので、シークレットでの探索がここでも意味を持ってくる。
プレイヤーの能力は
- health 体力
- strength 所持弾薬数
- speed 移動速度
- accuracy 武器の威力数値
- intelligence implant(後述)の性能
各種能力はレベルアップごとに各能力に3つまで、5ポイント単位で振り分けることができる。そしてこれらの能力は implant という能力ブースターのようなもので底上げすることが可能。かなり大きな数字が上がるので、武器も重要だがこの implant でいかにいいものを買うかというのも作戦のひとつとなる。武器威力と体力にはかなり大きな意味があるので、これらを補強するものを重視して装備していきたい。
最終的には3つの能力が+60~80などのレベルのものが出てくるので、accuracy が一気に+100などの補正を受けてダメージが1.5倍というレベルに引き上げられることもよくある。ヘルスも倍増するくらい伸びるので、レベルアップでの能力補正はあまり深く考えなくても、その時不足していると思われるもの、例えば体力や所持弾数などに割くのがベターか。
一番下の能力は最初に選んだスキルの精度というか能力の発揮できる程度のようなもの、シークレット探しの能力だと正直実感できないのでそこまで上げなくてもいいという感じだった。見なくてもわかるよというシークレットが割と多いので、正直なところ別の物を選んだ方がいいかもしれない。
とにかくエイリアンを倒して経験値を稼いで、レベルも上げつつシークレットや道中落ちているアイテムや金で装備を整えることで、高難易度でもかなり対応できる難易度になっている。理不尽さはそこまで感じない難易度なので高難易度のプレーもお勧めできるバランスだ。もちろん慣れていない人やとにかく敵をどんどん倒して先に進みたいという人などは、低い難易度を選ぶほうがいいと思うが、色々と幅の広いプレイを楽しめる難易度設計になっていると感じられる。
道中はなかなかにシビアかつ幅広いシチュエーション
まずプレイヤーは一人じゃないというところが大きい。的にもなってくれるし攻撃もしてくれる味方や、ショップなども存在しており、フィールドが広がっただけでなく、協力感も出ている。このあたりは施設の中だけという閉塞感や、孤独感を解消するのに大きく貢献している。ただあまり強くも賢くもないので、あくまでにぎやかしである。
誰このオッサンという感じの人が出てくるが、基本的に出てくる人は皆「誰こいつ」なので気にしなくていいだろう。世界中で自分そっちのけで事件起こり過ぎだし黒幕出すぎだしで、正直あまりついていく必要もない人たちなのである。現場にも顔を出さないレベルの役職だし。
というところで味方達と合流→ビークル面→施設に侵入→真相が明らかになっていく→裏切りというもうどこかで見たような展開が待っているのだが、ビークル面がなかなかにオーバーパワーで楽しめる。旧作ではなかった外の明るいシーンでビークルを飛ばしつつ、明らかに過剰な威力のミニガンを連射し、明らかに過剰な数のエイリアンをバッタバッタと倒していく。これこそがこういうゲームで求める華と言っても過言ではない。しかもしっかり経験値が入るので、降りた後に能力の底上げもしっかりできる。道中のシークレットもあるので、マップ探索やシークレットによるさらなるパワーアップも見込めるハイライトにふさわしいシーンなのだ。
と、ここまではロケーションも多く、いろいろな見せ場もあったわけだが、ここにきて急にクソさが極まり始める。いわゆる護衛ミッションで「付いていけ、死なせるな。」とあるのだが、こいつらが死ぬ気満々すぎて守れない。まず自分一人だけで特攻していくだけでも命が危ないのに、何も考えずに前に進み続けるアホのために身を挺して前に出て守りつつ、自分も死なないようにギリギリの所で火力をぶつけ合わなければならない。
お前いい加減にせえよ
ホンマコイツなんやねん
カバーとか連携とか一切考えない伍長なんか死んでしまえ!でも死んでしまうと先に進めないというつらいシチュエーションに突入してしまった。こうなったらアレを出すしかない。
最終手段
もうこれは仕方ないね。この難易度にしたらめっちゃ敵が柔らかくてどうしようもないくらいなので、突っ込んでも問題ない。というかあのアホは結局突っ込むのであまり意味がないのだが、敵の攻撃の威力も思いっきり下がっているので、これならば突破が可能な範囲。impossibleだからと言ってそこまで無理にしなくてもいいだろという難易度だった。
この後ではエイリアンの親玉のようなマザーなんちゃらという面持ちのボスが登場、敵の本拠地に近づくワープゾーンに入るという流れであった。ボスもイージー難易度でぼこぼこにされてしまったのは言うまでもない。
改めて難易度を上げる
この段階でようやく引き上げた。ステージ中にチェックポイントが無いので、ボス戦でライフが切れたりアレが死んだ場合、ステージの最初からということを余儀なくされるので、同行シーンが終わるまではイージー設定でやり過ごした。というところでお気づきかもしれないが、さっきのアホタレが死んだシーンを繰り返したということは、そこに至るまでの道のりを、impossible難易度でめちゃくちゃ苦労しながら突破していたにも関わらず、あのアホタレのおかげで何度もやり直したということ。それなりに長いステージもたまにあるので、チェックポイント無しシステムは辛いこともある。
指図するな潰すぞ(ゲームオーバー)というジョークはさておき、ここまでは地下や研究施設などの暗いマップが多かったが、割と明るいゾーンが続く。もはやこのシリーズの伝統とも言えるようなシチュエーションが始まる。
あのクソみたいなやつに置いていかれる。仕方がないので単独で突破していくシチュエーション。ここまでくるとかなり武器やステータスに余裕があるので、最高難易度でもそうそう詰まることは無いだろう。ごく一部の最強雑魚である恐らく「Heavy Tank」とかいうシリーズの赤くて黒いロケット撃ってくるやつがじわじわライフを削ってくるくらいか。という意味ではある意味ここからは消化試合に近くなるので、経験値を稼ぎつつ先を目指そう。
こいつがその最強の雑魚なのだが、とにかく硬いことに加えて追尾するロケットを連射してくる。もちろん追尾性能がそこまで高いわけではないのだが、スプラッシュダメージでも蓄積するとかなりの消費になってしまう。対策としては、角に引っかけてスプラッシュダメージのある武器で一方的に攻撃か、このように地形を利用してのハメがメイン。正攻法でやり合う場合は連射力に優れた武器でロケットを打ち落としながらダメージを与えていくことになるだろう。その際にはリロードの時に大きな隙ができるので、別の武器に持ち替えつつということが必要になる。
最終エリアは激ムズ
この赤いショットガンがおそらくこのゲーム中・シリーズ中で最も使い勝手が良くて強い武器だと確信している。まず威力が高くて連射がきく、1発の射撃で2発分弾が出ているので散弾数も増えている。それがゲーム中でいうところのロケットランチャーやレーザーライフルなどの威力でまき散らされるとあっては疑う余地はない。ただし、節約しないと厳しい能力の場合もあるため、サブ武器としては着弾した位置からスプラッシュダメージを与えやすいレーザー系の武器、または連射の利くレーザータイプのライフルなどを用意しておくといいだろう。ちなみにここからはこれらの武器を最大限活用できたとしてもかなりムズイ (impossible) のは頭に入れておかなければならない。私もこのステージで2回ほどやり直しすることになった。
あっさっきのやつ死んでる!「世界中が死滅するんですけおおおお」「もう時間がないんだどーん」ばーんどさっ「お前は正義のために働いたぜ」っていう感動のシーンだぜ。そうかな…そうかも…
このシーンの後の戦闘がとんでもないくらいに激しく、はっきり言ってまともにやりあっていたのでは物資が足りない・何度も死ぬという状況を繰り返して、最終的に控えているのがラスボス戦なので、こうなってくるとここはもう急いで敵が湧いて集まる前に逃げる方がベター。先述の Heavy Tank が何体も押し寄せてくるので、出現する前にそそくさと抜けたらほぼノーダメージで行ける。倒したいという人には不満の残るチャプターになっているかもしれない。
そしてラスボスはパワースーツを着たたぶんさっきのおっさん。オッサン自体ははっきり言ってクソザコナメクジなのだが、定期的に補充される兵士の攻撃力が尋常じゃないほど高い。そのため、ショットガンで接近してバリバリやって削っていくことを中心に、常に攻撃を当てる感覚をキープしたい。手前のショップで回復アイテムを買えるだけ買っておくこと、アーマーもいいものを買っておいて無くなったら即付け替えるという、かなりチキンなやり方をしても、被ダメージに追いつかないほどの攻撃を運が悪ければ浴びせられ続けることになる。雑魚も処理しつつボスとタイマンが貼れる状況を作れば、勝利はほぼ間違いないと言える。
ただし、ボスを倒してもこの装置を破壊しきらなければ勝利ではない。ここの計8カ所に爆弾を設置して破壊しつくして初めて感動のエンディングを迎えられることになる。恥ずかしながら1回死んだので、2回目でクリアできた。この兵士がずらずら出てきてハチの巣にしてくるから本当に勘弁してほしい。
というところで、成し遂げたぜ。1プレイの長さとしては4・5時間と言ったところかもしれない。もちろんやり直しが多い少ないや、マップ内をじっくり見て回るなどの寄り道を多くすれば相応に時間はかかる。元々ボリュームを求めるようなシリーズでもないので、繰り返し難易度を高めてプレイすると、計10何時間という総計になるだろうか。
個人的な感想を述べるとやはり最高は初代か Alien Shooter 2:Reloaded あたりに落ち着くのだが、これはこれで悪くない。シンプルに纏めた2という感じで、通常難易度なら理不尽な点も少ないと思われるので、RPG 要素などがある見下ろしシューターの中でも良作に入るだろうと思っている。
と、ゲームプレイというか普通のレビューのようになってしまったが、トレーディングカード対応がなされ、今後もしかしたら実績対応なども来るかもしれないシリーズとなった。興味があったら遊んでほしいお勧めというところでこういう仕様は、モチベーションに繋がりやすくお勧めしやすくなるので、今後も積極的なアップデート、または続編などに繋がる期待も込めて応援・推薦を続けていこうと思った。
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