[Gameplay]OOTP21におけるキャッチャー能力

概要

現実的な話をすると、キャッチャーはリードがどうたら、フレーミングがどうたらと言われて厳密な評価はあまりされず、その場の雰囲気が多いと思われる。というか評価は下せるようなものでもないとは思うが、ファンの間では大体大論争になるもの。数値化しづらいものなので「誰のせいにするか」という際によく利用されている。

じゃあこのゲームのこれらの能力は何なのか、どうかかわっているのかを軽く触っていく。実際に変動する値は数回のシミュレートで得られるようなものではないが、とりあえず感覚的なものだけでも把握したかった。

ポジション能力や肩の強さは他のポジションと同じなので割愛する。

Catcher abilityとは

結論から言うと要するにフレーミング能力のことである。この能力が高いとストライクボールの比率が変わり、高い場合には三振を取りやすく、四球が減るということになっているらしい。特に面白みもない話だが設定上そうなっているのである。メジャーでも盗塁阻止率や捕逸などのプレーのほかに、フレーミングで三振・四球数を変えられるほうが捕手として重要だとされているらしい。

例としていつものように阪神でプレーする。打力重視だと捕手原口になるほどの能力だが、守備能力はゴールデングラブをとっている梅野がぶっちぎりである。甲子園というホーム球場も噛み合ってゲーム中の防御率はいつもいい。そのいい中で数字に違いが出るのかをなんらかの方法で確かめてみたい。

実際に差が出るのか

能力値に50も60も差があるようならシーズン防御率に影響するかもしれないが、大抵の1軍レベルの捕手ならそこまでの影響はないという見方で大丈夫だと思う。ズコー。

基本的に投手能力の高さとパークファクターに左右されてしまうので、捕手ひとりでどうにかなる次元の話ではないからだ。オートで回した結果ではあるが、防御率の数字はともかく守備能力が関わるZRやRFなどの数値は明らかに梅野が高く出る。「捕手として」の能力は間違いなく高いが、これが防御率にどう関わっているかというのはいまいちピンとこない。なぜなら原口はなんか移籍して巨人入りすることが多いのだが、大体捕手防御率が3点ちょっとくらいと優秀な数字を残すからだ。

では捕手能力はちゃんと活かされているのかが気になるが、先述のフレーミング能力が活かされているであろう数字がcontrolやmovement重視の投手で見受けられる。

衰え等々もあるだろうが、投球イニング数が明らかに変わる。秋山はあまり変わっていない感じもするが、数年スパンで見るとローテを守れないことも増えている。この西武入り決断の西は梅野が受けていた2年間は190イニング近く投げており、四球も多くなかったが大きく変化している。西武に入ってからの三振の減り方が半端でないのもポイント。こういう投手においては捕手能力は重要なのだろう。

あとは捕手の問題ではないのだろうが、オートで原口が組んだ時の西の勝てなさが半端ではない。これは梅野を併用しないように最初に契約解除してから回したデータだが、上のデータに比べて圧倒的に「勝てない」シーズンが続いている。投手WARが据え置きなのにどうしてこうなったというくらい負けている。逆にノーコン投手は関係なく勝てていたりする。西より藤浪の勝ち星のほうが上回ったのは、そもそもフレーミングなんて関係なく空振り三振をとればいいんだろというパワープレイが主な要因か。

能力を活かすには

コントロールタイプで奪三振能力があまり高くない投手の場合、梅野のような能力の高い捕手だと成績が良くなるように思うので、初期編成でそういう選手が多かったりする場合は捕手能力を重視すると得をするかもしれない。先発が長く投げるにはスタミナも重要だが、キャッチャー能力も高いことが要求されるので、例えば正捕手の過渡期などでは先発投手を変えるイニングを早めに設定したり、リリーフを一人増やすなどの対策が必要だろう。球数制限なども能力が高い捕手の時限定にした方がよさそうだ。

ただ、ランダム生成の選手たちだと、リリーフはストレートMAXのStuff100、コントロールは高くて40のようなパターンが多い。先発タイプでもバランスよく高くコントロールはそこまででもないという感じなので、極論を言うと1軍レベルなら誰が受けても大差ない成績を残すようになる。従ってゲームが進むにつれ、選手の入れ替わりが進むにつれて捕手能力はどうでもよくなっていく。もちろんランダム生成の傾向を弄れば変わるだろうが、デフォルトだとそういう感じになる。フレーミングとか関係なくメジャー級のストレートやスライダーで三振と四球の山を築くのにキャッチャーの能力など不要、というある意味現実的な未来が待っている。もちろん同時にパスボールなども増えるだろうが、もともと奪三振率がおかしいゲームなのでさほど気にならない。

結論を簡単にまとめると「高い方がいいに決まってるが、別になくても大丈夫」くらいの面白みのない答えになりそう。やきゅつくなどでは捕手とセンターラインで勝敗が決まると言っても過言ではないが、チーム全体としてはうーん…まあ…かなあと感じる。傾向としては打たれてると大体チーム順位も下がるので、選べるなら打撃能力より守備重視というのは間違いない。打つのは他のメンバーに任せればいいのだ。チーム内の数字が偏っているならば、全体のバランスを見直すべきだという一つの例、くらいの認識で適当な感じで終わることにする。ゲームの裏データをのぞき見しても面白みは無いし、有意なほどシミュレーションを繰り返すほどのことでもないだろうし。

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