正直特に見どころがない2年目になってしまっている。打つ方は近本と大山がいい数字を残してくれてはいるが、逆に言うとその二人くらいしか安定はしていない。それ以外は当たればデカいボーアと北條、井上くらいしか見どころがないレベル。サンズも不振が続いたのであまり使われずに打撃力がいまいち。
その代わりと言っては何だが、オフにフリーエージェントで獲得した覚えのないベテラン(2軍の枠が余ったことによるウエスタン補充要員)をいくつかリリーフ要員と交換した。春キャンプオープン戦ロースターが60人だからこその人数不足がこういう形でプラスに働くのも何とも言えない感じに。そこで獲得した東明(オリックス)、西村(日本ハム)、東條(ロッテ)、小林(オリックス)が勝ちパターンに行かないまでもビハインドのイニングイーターから僅差までをこなしてくれるので、いい買い物だったと言わざるを得ない。これによって去年のリリーフ陣のイマイチ感が薄れたのは言うまでもなく、だいぶ負担も減らせたので、これからの巻き返しに期待したい頼むよ本当に。
トレード以外の補強も
8月が近づいてくると、独立リーグが終わるので、プロさんどうですかとフリーエージェント枠に集まってくる。高くても精々数千万で確保できて、若くてそこそこ伸びしろがある選手がいれば積極的に取りに行きたい。この実在する妹尾克哉選手は、今年渡米するもリーグが軒並み中止になってしまったために帰国して香川オリーブガイナーズに復帰した苦労人で、走攻守揃った内野手だそうだ。この年のセカンド要員がかなり落ち込んでいるのもあって、交渉の結果獲得できたのでつなぎの打者として2番起用を中心に考えて入れ替えて見たがどう出るか。
どうも出なかった
セカンドテコ入れには結果は出なかったけど、独立から契約されていきなりボーアくらいの打率を残した。というかなんか終盤めっちゃ追い上げて2位でプレーオフ突入という事態に。これもひとえに投手力のおかげでございます見てくださいこの打撃成績を
大山の成長曲線がすばらしい。将来的には大体こんな感じでお願いしますな数字に。近本が打率が低くて足が活かせていないことと、なんかもう全員がひでえ二遊間。熊谷糸原北條大和妹尾と守備から抜擢してライト起用してた奥山なども含めて打率がリーグワーストは伊達じゃない。ただ、ホームランは多かったので得点力自体はマイナスではなかったという感じ。それを活かすとしたら、長打力のある打者の前に確実性の高い打者をできるだけ置いておくということだが、その役割になるであろうセカンド要員の皆様がちょっと厳しい数字。あと下位打線に置けるようなライト。サンズがこのゲームにおいては期待に沿えなかったので、外国人かFA日本人で攻めるか、悩みの種は尽きない。
投げる方はなんか小林と東明が0点台とか西村と東條が2点台とかの予想外の数字をマーク。先発は悪くないと思うが、勝ち越しできた投手が少ないというのはやはり厳しい。二桁も一人しかいないというのはリリーフが守り切れてないか、先発の時に野手が打ててないかのどちらかだが、相手のリリーフところで爆発してしまう感じなのかもしれない。先発は全体的に安定してまわせたし、途中で回った及川も好投したので、ステップアップの予感がする。
おかしいのはお前の年俸だよ
全体的にwar分倍率かけてるような上がり方をしている。あまり出番がなかった控え野手ですら億突破したりするわけ分からん数値だったのでとりあえず下げてオファー。しかしここで設定した数値は大体無視されるようで、控えに甘んじて普通なら減俸のレベルの糸原が最終的に2億になってたり、木浪が爆上げで1.5億とかになってるのはさすがにあり得ないと思ったので、両方ともトレードを模索した。
木浪でこんなのが獲れちゃった。しかも打撃成績が今までと段違いなうえにチームキャプテンの能力まで持っている。本当に申し訳ない。
開幕したての頃は熊谷も糸原も死んでたのでセカンドを北條にしていたが、熊谷が安定してきたので2番を固定する感じで任せた。ライトは開幕当初荻野でいくつもりだったが、板山が成長してたので使ってみたら意外や意外大活躍で前半戦だけで二けたホームラン。俊足巧打が欲しいときは荻野でパワーなら板山という形で使い分けもできるいい存在に。井上もすでにキャリアハイという打線に形ができてきた感じ。それだけに近本の安定のなさが辛いところ。contact は65あるので間違いなく能力不足ではなく、やろうと思えば3割を打てる能力なので惜しい。
崩せない巨人の壁
また2位である。というか巨人と当たると大体リリーフ陣がボカスカジャンにされて負けているので、交流戦で貯金を作って…今年もダメでしたー!みたいな感じ。プレーオフも3位チームは軽くスイープして巨人にスイープされて終わりが定番化してきた。6割も勝っててこの差は納得いかないですよどうしてですか。というわけで、来年に向けて今年の成績振り返りから給料チェック、どこを切ってどこを強化するべきか審議タイム。阪神色をできるだけ残しつつ、補強すべきところはしっかり補強して翌年の目標を決めよう。
打つ方に関してはボーア・井上・大山の実質生え抜きトリオと茂木が素晴らしい。あと板山もなぜか成績が爆発した上にチーム的にリーダー資質があるらしい。近本が打率低調だった時期に、「巨人戦4-2、9回裏1アウトランナー1・2塁からなぜか三盗を仕掛けて失敗」という典型的なルンバをやらかしたのでセンターを荻野にしたらそこそこやってくれた。他は一応熊谷が低調なスタートだった割に後半奮闘してくれた。北條も内野のスーパーサブとしてはいいのだが、高くなってきた年俸をどうさばくかという感じになってきた。
投げる方は青柳秋山が大きく勝ち越し、及川や東明、藤浪なども与えられた機会で申し分ない仕事をした。終盤打ち込まれることが目立った高橋は負け越してしまったが、このシーズンでノーヒットノーランと1試合17奪三振という快記録を残した。リリーフはモイネロが期待に沿えなかったのと守屋がイマイチだったこと以外は大体安定はしていた。ただ巨人戦になるといつもリリーフが爆発炎上していたのでこれはもう巨人補正とかいって諦めるしかないモード。
ところでさあ、給料上がりすぎだろいい加減にしろ。withdraw が救いのボタンに見えるレベルで活躍してないやつから上がっていく。特に野手。思い入れがあっても一軍で使うにはギリギリというラインの選手も容赦なく上がるので、今回は糸原(2.2億)、高山(1億)、原口(想定3億弱)などは流石に受け入れられなかったので、自由契約枠として放り出すことにした。無理ですわあんなの。これに比べるとリリーフは1軍登録日数が足りないと格安で雇えて助かる。
こうしてチーム給料的に数億空いたので、岩崎を契約しなおしで2年5億、セカンド候補として日本人枠で探していたが、よくよく考えて見ると外国人野手が今ボーアしかいないので、外国人のところで探して見ると適材が。
オーナー命令でセカンドを補強しろというのがあったので、熊谷もそこそこの成績を残したとはいえ、圧倒的に秀でた能力があったわけではないので、こちらの万一の際には大山の代わりも務められるサードショート適性もある方を選ぶことに。外国人枠もちょうど余っていたし、下手な日本人選手を使い続けるより数年ごとに外人選手を入れ替えたほうがチームへの負担が減る感じなのはちょっとバランスがおかしい気もする。こうなってくると確実に残ってくれるボーアの長期契約とか、そこそこの外人選手を4年早めに囲っておくとかが戦略的にありになってくる。
順調に弱点を補強しつつ選手にも脂がのって次のシーズンはいよいよ奪還という感じになればいいなあと思うのだが、巨人が数年ずっと上に立っているので、彼らがFAでどこかに行ってくれたらいいなあとか思いながらシーズンオフを過ごして来年また努力して追いつくぞお。というところで2・3年目を駆け足でまとめておしまい。
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