[Gameplay]Stardew Valley

タイトル: Stardew Valley
開発元: ConcernedApe
パブリッシャー: Chucklefish
リリース日: 2016年2月27日

都会の暮らしにリタイアしたくなった主人公が農場を受け継いで、スターデューバレーを復興させる。と書くと壮大な気がするものの、季節ごとに作れる作物や釣りなどで資金を稼ぎ、農場拡大や道具の充実などを経て、さらに同じルーチンを楽にしようぜという作業の繰り返しゲームでもある。

日本語に公式対応したので、住民のセリフなども安心設計。マップチップの書き換えなど、かなり本格的なローカライズがなされており、ミスと呼べそうなものは極々稀に文章の並びがおかしかったり、性別が噛み合ってないセリフなどが出てくる程度。

個人的にはこういうわぁいあかりちょっとずつ増えていく数字大好き!なのでこういうゲームは基本的にドはまりする。朝起きて実った作物を収穫して、出荷箱に叩き込んで、適当に釣りに行ったり洞窟探検で資源を取ってきて、金になるように加工して出荷箱に叩き込んで寝る。こんな素晴らしい暮らしがここにはある。

メインは農業+住民とのふれあい

耕す→種をまく→水を撒く→待つ。農家のように失敗したら生活が危ないとかそんなこともなく、飲まず食わずでも一日寝れば全回復する超人なので、生活のすべてをつぎ込んでも大丈夫なのである。最悪その辺に落ちている果物などを出荷すれば種が買えるので、とんでもないわらしべ長者野郎だ。大量に出荷した日のちゃりちゃりと金が入っていく瞬間。あれがよくわかってる。ぼくああいう数字大好き(2回目)

内訳もちゃんとチェックできるので、「高品質の素のアイテム」がいいか「それを加工した通常品質の加工品」のどちらが効率的かなどの計算もできる。能力値が上がった時にスキルを獲得し、加工品の売却金額が上がっていたりするので、そのあたりはこまめにチェックをしたい。基本的には加工したほうが高いのだ。

ふれあうにも知識がいる

好きなものなどはゲーム中の会話で時々聞けるものの、基本的にはマスクデータなので、スポイラーに頼ってしまった。料理のレシピなどもこの好感度によって入手できるものもあるので、知らないとどうにもならない。大抵の人が好きなダイヤなどもあるが、入手率も低く価値も高いので勿体ない。やはり安くあげたいので、手に入れやすい好きなものを知ることから始まる。

別に好感度など上げなくても良いのだが、道行く人に話しかけてみたら急に青筋立ててブチ切れられることもあるので、やはり好感度が高い方が良い。上げてしまえば何か月も話しかけない等の意図的な行動さえなければ下がることはないので、誕生日あたりに好物を叩き込めば少なくともキレられず、その後ちょっと好物を叩きつければ好感度3のレシピなどに到達できるらしい。袖の下はどの業界でも大事なのである。

春夏秋と来て、最後の冬は外で作物が育たないため、大体ここでダレる。温室を復興していれば中で作れるのだが、1年目はそんなことを知らないので普通にむなしい冬を過ごすことになる。メインというか大半を占める農業ができないと何をするか。洞窟の探検か、プレゼントをあげて回る選挙活動のような草の根活動になってしまう。これがまた作業感がひどくて「あんなに楽しいゲームだったのに…」という悲しみを誘う。温室がいかに暖かくて癒しの空間であるかを理解させてくれるので、ある意味いいプロモーションとも言えるのだが。

いろんなプレイが可能

同性婚!素晴らしい響きだ。デフォルトの顔グラフィックが気に入らないという声が多いようだが、個人的にはそこまででもない。ただアビゲイルはいまいち感があるし、某横スクロールの赤くなってオァーッ!と突っ込んでくるアレが頭に浮かんできてしまい、見るたびに笑ってしまう。お気に入りはペニー先生だ。背が低くておとなしい先生なんて最高じゃないか。関係ないが私は背が低いのは母親を見慣れているせいで多少気になり、高身長は高身長で好きである。

この少年ももう浮かばれないな。これは結婚式前日のことじゃった…

シンプルなのに楽しみ方が多彩で、農場レイアウトにこだわる人、タイムアタックをしたい人、各種入手経路の縛りプレイをしたい人など、様々な遊び方で楽しめる間口の広いゲーム。そしてMODで新機能やバランス調整などもできるようなので、一度キッチリクリアした後はいろいろ弄った状態で不満点を解消したプレイなども通してやってみたい。やはり最初は素の状態でやるのが一番である。朝起きたら早すぎて店がやってないわ、店に行っても中の人がいないわ、待ってたら閉店してたわなどかなりナメきった田舎仕様だったりするので、貴重な時間をいかに振り分けられるかが、マンネリを打開するための一つの手段でもある。行動パターンを覚え、相手の先を見て行動をするのだ。

最終的には効率重視でいかに儲けにするかという流れになってしまうが、なんとなくこの作物作りたいなという好みも出てくるだろう。僕はそんなことありませんでした。なんでもいいです。

利益率が高いのは野菜・果物をジャムや塩漬けに加工したもの。一気に値段が上がるのでこの寝かせを挟みつつ、高価な作物を出荷して種を買い、少しずつ広げて収益を伸ばしている。伸ばす必要ももはやないのだが、1日当たり最高額とかやってみたくなるもんで、半分意地みたいなものだ。作物への水やりもスプリンクラーで自動化されるので、最初の開拓部分を惜しまなければいくらでも広げられる。収穫は手間だが逆に言えば収穫以外は全自動であるので、思う存分他の作業ができるのだ。剪定や雑草の処理?いったい何の話ですかい?こういう「ゲーム」らしい部分はリアルにしないままで良いなというのがよくわかる。

関係のない画像で締めつつ最後の文句。というかあらゆるゲームに共通することだが、釣り実績死すべし。

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