タイトル: Zombie Party
開発元: Peach Pie Productions
パブリッシャー: Peach Pie Productions, Plug In Digital
リリース日: 2016年6月10日
やけくそに撃ちまくり系シューター
難しいことはない
基本的なシステムは一般的なツインスティックシューター。敵を撃って倒すと経験値が溜まり、レベルごとに貰えるスキルポイントを振り分けることでキャラの能力をアップさせることができる。武器は初期から無限に使えるピストル(系)と、サブマシンガン・ショットガン・アサルトライフル・グレネードランチャーの4系列を常に所持しており、弾薬を拾うだけで使える。キャラごとにこの初期装備が若干異なり、強い武器と若干の弾薬を持っていたり、能力がちょっと高かったりするくらいなもの。
敵を倒したりオブジェクトを破壊すると出てくるゴールドでウェーブ間、ダンジョンモードだとマップ内のどこかに出てくるショップで買い物ができる。序盤のうちはお金が足りないが、ボスを倒せるくらいになると資金にゆとりができるので、武器をランクアップさせることができる。まるでタイプが違うものからすべてが一回り強いもの、どう見ても色物の変なものから選べるが、どう見ても色物が最終装備になるような強さだったりする。お勧めはコスパがおかしい2丁拳銃。これの上位互換っぽい雪玉も要チェック。
それ以外の武器として、弾薬撃ちきりで使い捨てのドロップ武器がある。それだけで十分にウェーブを突破できてしまうくらいに潤沢なのに何種類か拾ってストックできるので、ある意味メイン武器を食ってしまう。ただ、捨てるという項目がないので気に入らなくても撃ちきらないと処分できない。タレット生成の武器などは邪魔になりがちなのでこの点には注意。
ドロップ武器と弾薬以外のアイテムはインベントリに入る。武器1種につき3つまでの武器MODが装備でき、ピストル系以外には出てくる弾が変形したりビームになったりするアーティファクトがつけられる。それ以外の近接武器や薬はデフォルト右クリックで使うことができるがほぼ使わない。薬も体力回復以外はあんまり使わない。3スロット分保持できてデフォルトQキーでスロット1・2・3と回せるが使い分けたいようなものはないので無視でいいだろう。
あとどうでもいい要素として、マップ移動時のカプセルから連打で出なきゃいけないシステムがある。このまま放っておくと敵が湧き始めて死ぬので文句を言わずに連打しよう。たいした連打じゃなくていいのだけが救い。
繰り越し要素
死ぬとそのプレイで稼いだ金額がチャージされて、次の周回のアンロック要素を解除したり、キャラの初期能力を高めたりできる。この能力アップが相当に大きいので、見た目が気に入ったキャラがいたらそのキャラだけ強化しておけばかなり楽になる。1000や2000なら2・3回のプレイで手に入ってしまうのに、能力はそれだけで一回り上げられる。レベルにすると次のエリアに到達しているくらい分の経験値になるので、初期武器をいいものにしたりキャラを変えたりするよりここに投資したほうがいい。
キャラや武器解放が得られるスロットもあるが、面白みに欠けるし時間もかかる。目押しできそうだけどそういうことをやるとゲームがどうでもよくなるのでしない。
高くない難易度を下げる難しいシステム
武器改造がいまいちわかりにくいというか、適当に付けると余計に使いにくくなったりもするが、基本的には強くなる認識でいい。具体的に何をどうするという表記ではないので、正直なところ付けたらどうなるというのはわかりにくい。シンプルにわかりやすいRapid fireなどの表記があるものは目に見えて火力が上がるが、Heavy bulletをつけたランチャーはもう弾が足元に落ちるレベルになるので武器として使えなくなる。多分ノックバックが大きくなったりするんだろう。
得手不得手をカバーするというより、好きな武器を使いたいように改造していくのがベターだろう。キャラ能力のSTRを上げていれば大体どの武器でも十分な威力が出るので、そこらへんを気にしなくていい分武器選択の自由さがある。自由でもあるが不自由でもあるのは後述する。
バランスもやけくそ
カジュアルに遊べるといえばいい方向に聞こえるが、武器間のバランスは相当いい加減。ショットガンなどは明らかに射程が短い上に弾薬も少ない、敵の攻撃も見づらくなるのであまり使い勝手がよくない。ランチャーも弾が少ないので常用はできない。とにかく押し寄せてくる敵を処理するのにここらの武器は便利なのだが、これらとは別に手に入るドロップ武器でも代用できる。というかボロボロ落ちるのでメイン武器を節約しながら使う理由があまりない。
特にボス戦の火力としては、ある程度以上の連射力を備えていると無駄撃ちになるという最大の欠点が出てくる。根本的に一発当たりの火力に大差がないので、ボス専用の武器というのもほぼないのも問題ではあるが、こうなるととりあえずトリガー引きっぱなしということになりがち。そして引きっぱなしにする以上、弾が潤沢なサブマシンガンあたりか無限のピストルということになる。選択肢や自由なカスタマイズなどという話はどこかに飛んで行ってしまい、ピストル強化してりゃいいじゃんというところに落ち着いてしまう。350溜めて雪玉を買うと死ぬまでそれ、というのは味気ないが、バランス的にはそうなる。
カジュアルに命を投げ捨てろ
頭空っぽにしていけるとこまで行ってやめるくらいでちょうどいい、ゆるーいゲーム。マルチプレイももう人がいないだろうから期待できないので、シングルプレイ限定となってしまうが、ここまでカジュアルに振り切ったゲームは割と貴重。5ステージのノーマル・ハードコアしかないのでできることがすぐに頭打ちになるが、クリアするのに何十回も死ぬほど周回しないとダメということもなく、最初からかなり進めるのは中弛み対策にはなっている。適当に遊んで投げ捨てる感じで。ところでゾンビがほとんど見当たらなかったんだけど気のせいかな。
コメント