開発元: Proton Studio Inc
概要
基本無料のいわゆるクリックゲー。目標をぽちぽちクリックして倒し、得たお金でユニットを強化し、フロアを進んでいくだけのシンプルなつくりなのは他のクリックゲーと変わらない。
他のものとの差別化を図っているところは、ガンシューティングゲームのような銃撃を取り入れている点。敵(的)が複数に分かれているため、耐久力の高い黄色のブロックを優先してクリックし、他のところは自動攻撃のユニットに倒してもらうという分担作業なども可能となる。
倒した部分の報酬がもらえるため、別のステージクリア型のクリックゲームと異なり、時間をかければ強化して突破することができるので、比較的楽と言える。ボスを倒すためにひとつ前のステージで稼ぎをするなどの面倒な作業が必要ないというのは大きい。
アクティブスキルは定番のダメージ○倍やゴールド○倍などに加え、射撃時に範囲攻撃ができるものがユニーク。ガンシュー風の特徴を活かしたスキルであると言える。また3Dで表現されているので、攻撃がブロックを貫通させるスキルも存在する。
これらのスキルや通常時のダメージ倍率、お金のドロップ倍率などはTimeCubeを消費してレベルアップすることが可能。ただし、数字上は消費しているが倍率はそのままなので、とにかく使えるものを全部買ってかないともったいない。別ゲームではその手のアイテムを使うと倍率まで下がってしまうのでさじ加減が難しいが、このゲームでは使って損はない。
TimeCubeはボスフロアの存在することがある時計柄のブロックを破壊すると手に入る。先のフロアに進むほど入手できる数が増えるため、辛くなるまで進んでTIMEWARP(TimeCubeを持ってリセット)を行いながら徐々に進んでいくスタイルとなる。
ただ、他のゲームと比べると耐久力の上り幅が少ないように感じるため、本当に壁にぶつかるまでは結構遠い。そのため、またリセットだーまた最初からだーというガッカリ感を感じなくて済む。
評価点
グラフィックが他のクリックゲーに比べ派手なので爽快感が感じられる。特にこの手のゲームはどうしても作業が単調になりがちなので、見た目がよろしいのは評価できる。
ボスを倒すと手動使用の半分程度の時間、スキルを全使用した状態になるボーナスが付与されるので、ボスの次のステージが実質的にボーナスステージのように稼げる。そこで大きく稼げるため、その後進みやすくなるのはありがたい。
自動で攻撃してくれるチームメンバーの種類は少ないが、レベル100や1000ごとに文字通り跳ね上がるので、基本的にすべてのメンバーが有益なキャラなのも評価したい。アレはゴミだからかけた金が全部無駄になるとかそういったことがまずない。加えてTimeCubeの消費も実感しづらいものもあるが、実質的に無駄にはならないので効率的なプレイがどうとか考えなくてもよい。
メンバーの強化がASDFGキーに対応、スキルも全使用がスペースキーに対応しているため、いちいちレベルアップのためにカーソルを動かしたり、一つずつスキルを使用しなくてすむため、マウス操作をブロック破壊に集中させることができる。そのため、操作ミスなどを起こしづらく、遊びやすさが向上している。
問題点
この手のインフレゲームにはつきものだが、ステージが進むにつれてぶつかる壁がやはり極端すぎる。特にスキルを強化して倍率を上げ始めると、スキルを使っていない間は本当にブロックが壊せないレベルで固くなるところがたまにある。そうなると放置している状態で自動で稼いでくれるお金もほとんど無きに等しいため、スキルが再び溜まるまでの間は何もできなくなる。
ブロック配置がランダムなため、他のクリックゲーのようにクリック連打ツールを起動して放置、のようなプレイは基本的にできない。放置ゲーではなくクリックゲーだからだとも言えるが、ある程度進んでくると放置してもロクに進んでくれないため、ボスのステージでほとんど稼げないまま動けないなんてこともしばしば。
背景とブロックの色が似ているため、タイトル画面のような配色のステージを引いたとき、見失いがちになる。実際には大した問題ではないのだが、積み重なるとスキルの使用時間などを浪費してしまう可能性があるので、あまり好ましいことではない。また、画面↑の敵HPバーなどに重なるように配置されたり、そもそもエフェクトでよく見えないなんてこともたまに起こるため、画面の派手さには多少の欠点もついて回る。
総評
全体としてクリックゲームとしてはよくできている。無駄な課金要素も現状ないので、適当に遊んで数値増えてバシバシ倒してやったーという感じの暇つぶしにはもってこいのゲーム。キー配置など操作性もよく、全体的に不満が少ないので、ある意味ではクリックゲーはこれ1本でいいかもしれないと思うくらいには出来がいい。
ただやはり全自動化するには向かないところ、武器が5種類と少ないところなどから、そのあたりを求める人には物足りないかもしれない。
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